2025大阪・関西万博を機に奈良の未来を創る調査研究事業を開始しました
一般社団法人奈良県中小企業診断士会の有志7名で、「2025大阪・関西万博」をきっかけとして奈良の未来をみんなで創るための調査研究事業を開始しました。(写真は2024年度調査研究事業メンバーの皆さんとのキックオフの様子)


万博は2025年に大阪市の夢洲地区で開催されます。おそらく、万博開催時には隣県である奈良県にも多くの経済効果がもたらされるでしょう。でも、それを一時的に享受するのではなく、万博開催後も万博というビッグイベントがもたらしたパワーや恩恵をフルに活用できるよう、奈良の未来に向けて活動を推進していく必要があります。
私たちの活動では、「万博を活用することにより、奈良県の地域課題解決や経済発展等の取組をどう加速化させていくか」について、エフェクチュエーションという理論に基づき、調査研究を進めていきます。また、調査研究事業の集大成として、2025年2月16日には「奈良の未来社会の実験場」を目的としたイベントも開催予定です。(場所だけはしっかりと押さえました)
なお、近畿経済産業局では、このような概念を「拡張万博」と称しています。
拡張万博とは、
(1)万博と連携した活動を関西一円のみならず全国に拡張する(空間的拡張)、また、
(2)2025年の万博会期中だけではなく、会期前から万博が終わった後も続くような活動を推進する(時間的拡張)、
(3)「いのち輝く未来社会」や「SDGs・Society5.0」といった万博のテーマやコンセプトを様々な自身の活動ととして表現する(テーマの拡張)を志向するなど、
万博概念をこの3軸で拡張し、万博開催を活用しつくす戦略です。
(参考:経済産業省 近畿経済産業局 https://www.kansai.meti.go.jp/1-2_2025next/index.html)
まずは、拡張万博についてより詳しく教えていただくために、「万博開催まであと200日」と迫った2024年9月25日 近畿経済産業局を訪ねました。(写真は、2024年度調査研究事業リーダーの上野さん)

対応してくださったのは、近畿経済産業局 総務企画部 2025NEXT関西企画室 室長補佐の植田将斗さん(写真右)と、同じく近畿経済産業局 総務企画部で、私たちと同じくエフェクチュエーションを学ばれている沼本和輝さん(写真左)。ちなみに、植田さんは奈良県王寺町ご出身とのこと。

お二人いわく、「拡張万博」とは、万博の理念やイメージで動いている人や活動内容が万博の趣旨に合う人等、万博に関係する人だけでなく、万博に関係なく活動している方もマージされるものだということ。
つまり、今回の万博のテーマ・コンセプト等に合った活動をし、さらにそれらを拡張させて実施していくものだということです。
そして、拡張していくときに、エフェクチュエーションは有効に活用できるということでした。
テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン -Designing Future Society fo Our Lives- サブテーマ ①いのちを救う ②いのちに力を与える ③いのちをつなぐ |
コンセプト | 未来社会の実験場 -People’s Living Lab- ①世界80億人がアイデアを交換し、未来社会を共創 ②世界中の課題やソリューションを共有できるオンラインプラットフォームを立ち上げ ③世界の英知を集め、新たなアイデアを創造・発信する場に |
めざすもの | 持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献 日本の国家戦略Society5.0の実現 国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」達成の目標年である2030年まで残り5年となる2025年は、 実現に向けた取り組みを加速するのに極めて重要な年です。 2025年に開催される大阪・関西万博は、SDGsを2030年までに達成するためのプラットフォームになります。 |
なお、拡張万博の事例として、万博を因数分解し、たとえば、「既存のものづくり」に「持続性」をかけあわせ、どうやってビジネスとして成り立たせるか等にチャレンジしている製造業だったり、人と人とのつながり、誰かの知り合いという信頼感でつながりあい、共創をうみだし、公式キャラクター愛称の「ミャクミャク」のように「脈脈」と受け継がれてきたものを未来に受け継ごうとされている活動といったものを教えていただきました。
そして、具体的に紹介いただいたところの中から、拡張万博を応援している自治体として名前があがった奈良県広陵町の広陵町役場を訪問しました。
(そのときに伺ったことは、次回にご報告します)