中小企業診断士受験生に向けて書いたメッセージ
私は、中小企業診断士試験の受験生の支援を5年以上行っています。試験の解説とともに、日々の「習慣」をテーマに、受験生に向けて書いたメッセージをいくつかまとめてみました。
2017年2月25日
今日は、ドナルド・トランプ大統領の名言を贈ります。
トランプ大統領は選挙期間中から暴言や失言が多く“暴言王”とも呼ばれていますが、実は数多くの名言も残しています。ビジネスマンとして大成功されているだけに、様々な経験から名言もうまれるのでしょう。超一流のビジネスマンであることは誰もが認めるところだと思います。
皆様にご紹介したいトランプ大統領の名言は、次の2つです。
毎日を「自分の将来のために大切な一日」。「生きているというだけで特別な日」だと考えれば、どれだけ生産的でエネルギッシュになれるか驚くことだろう。(ドナルド・トランプ)
目標に向けて準備する時間は取ろう。私は毎日欠かさず準備に取り組んでいる。何もせずに物事が自分の思惑どおりに運ぶわけがない。(ドナルド・トランプ)
どちらも、『毎日』という言葉が含まれています。試験勉強は、習慣にして『毎日』続けていくことが重要です。「分からない」と途中で投げ出したくなるかもしれませんが、毎日を「自分の将来のために大切な一日」と考え、できる限り毎日実施してみてください。毎日真摯に続けていると、突然、行き詰っていた状況を打開して「わかる」ときがやってきます。昨年や一昨年の受講生をみても、夏の終わり頃、毎日勉強し続けた方にブレークスルーが起きています。大変ですが、一緒に頑張っていきましょう。
2017年6月17日
さて、中だるみしやすい時期に、鬱陶しい季節とも相まって、「やる気が出ない」日もあるのではないでしょうか。私自身、非常に飽きやすく根気がないため、やる気がなかなか続きません。「やらなければ」と思いつつ、つい他のことをしてしまいます。そこで、自分自身への戒めも込めつつ…、やる気が出ない場合どうすればいいのか調べてみました。もし、私と同じようにやる気が続かない方がいらっしゃいましたら、参考にしていただければ幸いです。
一つは、意識のもちかたの問題のようです。著名な脳科学者の方がおっしゃるには、「やり始めないと、やる気が出ない」そうです。つまり、「やっていないから、やる気も出ない」、だから、とにかくやり始めればいいのだそうです。深いですね。とにかく、「毎日何かをやってみる」ことが、やる気を継続する一つ目の対策です。そして、もう一つの対策は、「チームで取り組むこと」です。チームで取り組むだけでやる気が向上することが分かっているそうです。これは、なんとなく分かります。私たちも一つのチームですので、ともに学んでいる仲間を励みに、10月まで頑張っていきましょう!
2018年4月15日
少し前に、元東レ経営研究所社長 佐々木常夫氏の講演をききました。講演では、佐々木氏から“愛ある叱咤激励”のシャワーを浴び、「人生を大切に生きていきたい」という感想をもちましたが、この場でも、その講演の内容を少し共有させていただきます。
それは、「良い習慣は才能を超える/タイムマネジメントは時間の管理ではない」ということです。「人間の才能に大差なんてあるわけない。良い習慣を身につければ才能を超える」と佐々木氏は言います。「少々才能のない人でも、良い習慣を持てば毎日確実に成長し、才能ある人を超えていく。」そこで、部下に良い習慣をつけるために、毎日のように「仕事の進め方の基本10か条」を唱え続けました。10か条の要はタイムマネジメントであり、それはすべての基本なのだそうです。
では、タイムマネジメントとは何か。それは、「最も大事なことを正しく掴むこと」であり、「時間の管理ではなく仕事の管理」なのだそうです。ここで試験勉強に置き換えてみると、「試験勉強に取り組むことは大事なことだ」と認識し、その時間をつくる必要があります。そして、試験勉強のための時間を毎日作り習慣にすれば、才能を超えていきます。佐々木氏の言葉を胸に、試験勉強を日々の習慣として頑張っていきましょう。
2016年4月26日
毎日の学習は、皆様の「習慣」になっているでしょうか。「習慣」という言葉は、Wikipediaによると、次のように解説されています。「習慣とは、日常的に繰り返される行いのことであり、その土地の文化にも影響する。その人の習慣は、後天的な行動様式であり、反復して行われることで固定化される。身体的な振る舞いの他に、考え方など精神的、心理的な傾向をも含む。人の成功に影響する所が大きいため、「習慣は第二の天性なり」とも言われる。」
学習が、毎日の「努力」だと思うと苦しいですが、朝起きて行う歯磨きと同じように「習慣化」してしまえば、苦しいものではなくなります。そして、「習慣」は「人の成功に影響する所が大きい」のです。この習慣は、確実に成功につながっていますので、安心して、毎日の学習を続けてくださいね。
2016年6月20日
1歳8カ月になる息子が、最近ようやく意味のある言葉を複数話すようになりました。私の家族は全員よく喋るので、特に言葉を教えなくても、毎日周りで繰り広げられる会話をきいているうちに、時々「ピーン」とくる言葉があるようです。先日は、「お茶飲む?」という言葉に「ピーン」ときたようで、コップを持って「チャー」「チャー」と話すようになりました。一度「ピーン」ときた言葉は、意味を覚えて使えるようになるようです。
私自身も息子同様に、何か「ピーン」とくるものを掴んだときは、それが力になったと実感できる体験をしています。この「ピーン」とくるもの、気づきと言い換えられるかもしれませんが、これは他人に教えられて得るというより、自分自身で掴むもののように感じます。息子の場合も、私は毎日「お茶」という言葉を使っていましたが、ある日突然「ピーン」と気づいて話せるようになりました。では、この「ピーン」を得るには、どうすればいいでしょうか。息子の言葉を覚える様子を見て実感するのは、対象のものに意識を向けていないと、「ピーン」とくることはないということです。これは、私自身の実体験とも一致しています。 日々の学習や解答解説を「より深く・より強く意識」して取り組んでいただけたら、多くの「ピーン」が得られ、実力となるはずです。
今回は、2016年~2018年4月までに書いた文章の中から、「習慣」をテーマに書いたものを5つ、まとめました。
少し前の文章ですが、普遍のテーマだと考えさせられ、改めて自分の「習慣」も見直してみたいと思います。