BONCHIセミナーのご縁が育てた、元興寺での講談会

12月13日(土)、華厳宗元興寺 塔跡にて、講談師・旭堂南龍さんによる特別講談会が開催されました。
この講談会は、華厳宗元興寺クラウドファンディングの応援企画として実現されたものです。
旭堂南龍さんは「奈良検定ソムリエ級」「奈良市観光大使」としても知られ、奈良テレビの情報番組「ゆうドキッ!」にも長年レギュラー出演されていて、奈良の歴史や物語に深い造詣をもつ実力派の講談師さんです。
当日は、「大和郡山奇談」「赤穂義士伝」の二席が披露されました。
正直に言うと、私自身は「講談」をこれまできちんと聴いたことがありませんでした。
でも今回、お寺という特別な空間で、南龍さんの語りを聴くことができ、とても贅沢で心に沁みるひとときでした。
力強くも温かい南龍さんの語り。
物語が進むにつれて、目の前の景色が少しずつ遠のき、まるで時空を超えて、その時代の中に連れて行かれるような感覚に包まれました。
言葉だけで、ここまで人の想像力を揺さぶり、感情を動かすことができるんだな。
「語る」という行為の奥深さ、そして、日本の話芸の力を、改めて感じた時間でもありました。
実は、このイベントは、私がBONCHIで実施した前回の創業セミナーに参加してくださった方が、その後の個別の創業相談を経て企画され、同じくセミナー参加者の方との協働によって実施されたものです。
セミナーの場で生まれたご縁が「やってみたい」という想いにつながり、さらに誰かと組むことで、こんな文化的な場をつくり出していく。
伴走支援の現場で大切にしていることが、また一つ、こうして形になっているのを見られて、とても嬉しく思いました。
それなのに、私が事前にこちらで告知ができなかったことが心残りではあります・・・。申し訳ございません。
この場に立ち会えたこと、そして講談という文化に触れられたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
参加された皆さま、そして企画・運営に関わられた皆さま、本当にありがとうございました。
最後になりましたが、クラウドファンディングは現在実施中です。
■クラウドファンディングページ
https://readyfor.jp/projects/gango-ji01/announcements/406817
華厳宗元興寺は、奈良国立博物館に寄託されている寺宝「八雷神面」を、本来の信仰の場である元興寺へ迎え戻すため、クラウドファンディングを開始しました。
2023年に無住となった元興寺では、寺域や建物の維持が困難な状況にあります。本プロジェクトは、寺宝返還を起点として、信仰と行事を再生し、寺院の営みを次代へつなぐための第一歩と位置づけています。
八雷神面は、中世以降、厄除け・疫病除け・雷除けの信仰対象として崇敬されてきた神面です。2024年、奈良国立博物館の特別展「超国宝」に展示されたことを契機に、その存在と歴史的価値が改めて注目されました。
今回のプロジェクトでは、八雷神面を迎え戻すための環境整備として、
● 本堂の安置環境整備
● 防犯・セキュリティ対策
● 庫裏(控室・休憩機能)の設備改善
などを行い、適切な保存と奉安の体制を整えます。
八雷神面の返還は、将来的な寺宝返還や行事の復活、発掘調査へつながる復興プロジェクトの第一段階です。元興寺では、段階的な復興計画のもと、信仰と歴史を次代へと受け継いでいくことを目指しています。
■クラウドファンディング概要
● 目標金額:1,215万円
● 支援募集期間:2026年1月31日まで
● 返還予定時期:2026年3月末までに八雷神面返還を実現
■華厳宗元興寺について
名称:華厳宗元興寺
所在地:奈良県奈良市芝新屋町12
創建:718年(平城京遷都に伴う法興寺別院として)
特徴:奈良時代の七大寺の一つ。五重大塔の礎石十七基が現存し、国史跡に指定
主な寺宝:八雷神面、国宝薬師如来像、重要文化財十一面観音像など(現在は一部を奈良国立博物館に寄託)
「元興寺」と聞くと、通常は奈良市中院町にある僧坊遺構(極楽坊)を指し、これは日本仏教発祥の地である飛鳥寺(法興寺)が形を変えて受け継がれたもので、真言律宗です。
でも、今回のクラウドファンディングを行っている元興寺は奈良市芝新屋町(御霊神社の隣)にあり、飛鳥寺時代からの塔の遺構が残る、華厳宗の元興寺になります。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。


